きっと恋、これは恋。
俺は中に入らせないように、
ひなたの手を引っ張る。
するとひなたの目には涙が浮かんでいた。
予想外のその出来事に、少し動揺する。
「ねぇ」
ひなたが俺に言う。
「私も、不安なんだよ??
修平が、ほんとにわたしのこと好きなのかって…。」
ふぅ
一息おいて、それに答えた。
「好きじゃ、ないよ。」
ひなたは目を見開く。
そんなひなたを見つめて、
俺は笑顔を向けた。
「好きじゃ、ない。
…大好きってこと!!!」
俺の言葉に、ひなたは涙を流した。
そして、嬉しそうに微笑む。
「私も、大好き!!
ずっと、ずっと。」