きっと恋、これは恋。
その言葉に、不覚にも顔が火照るのを感じた。
それを抑え、ひなたに向かってニヤリと笑みを浮かべる。
「じゃあ、キスして?」
「なっ!!?
…さっき、したもん。」
「俺は足りないけど?」
ひなたは顔を赤くして、
仕方ないとでも言うように俺の方に近づいてきた。
そして、ひなたの唇が触れたとき。
俺はそのままひなたを抱き寄せ、
強引に、深いキスをした。
「んっ!!」
ひなたからこぼれる甘い吐息に
ふとすべてを自分のものにしたいという独占欲が涌き出る。
…でも、今はまだ。
唇が離れても、ひなたの熱が感じられた。
心地よくなり、ずっとこのままでいたいと思った。
「修平の、えっち。
修平の、ドS!!!!」
そう叫んだひなたを見て、
可愛いと思う俺がいる。
もし俺のことを、
ドSだというならば。
この態度を、
ドSだというならば。
…俺がこれをやめられる日は、
きっと一生こないだろう。
「…ひなた、可愛すぎだから。」
ポツリとそう、呟いた。