きっと恋、これは恋。
不思議がって首を傾げると、
あー
という修平の声が聞こえた。
「朝だけだったら、
佐久間がいてもなんも言わないから」
すると、佐久間君の顔がパァっと明るくなった。
「ほんとに、いいですか…??」
その言葉に、修平はにっこりと笑みを浮かべる。
「お前には、世話になったし!!」
その言葉には私も嬉しくなった。
これから、三人で学校に行けるんだって思うと、心がウキウキして。
学校に着くまでの間、
今まで頑なに佐久間君と喋ろうとしなかった修平も、
楽しそうに会話に混じる。
こんなに楽しい朝は、久しぶりだ。
佐久間君と話している間は、
修平がずっとむすっとしているばかりで
弾んでいたはずの佐久間君との会話だって、
修平がいたほうが楽しいに決まってる。
学校についた頃には、
修平も佐久間君と打ち解けたようで。
二人が仲良くなったのを嬉しいと思うのと同時に、
少しだけ、ヤキモチを妬いてしまう私がいた。