きっと恋、これは恋。
でも、修平いわく返事はしなくていいらしいし
のんびり考えることにしようかな。
教室のドアを開けると、
そこには千穂が立っていた。
「千穂!!なんで先行っちゃったの!!?」
「あー、ごめんごめん」
千穂はそんな感じで適当に私をあしらった。
ひどい…
私置いていかれた側なのに、
なんだか千穂は悪いとは欠片も思っていない様子だ。
いくら親友だからって、
私にも傷つく時くらいあるのを知っているかね千穂さん…!!
心の中で千穂に訴えかける。
はぁ
私はため息をついた。
「千穂も修平も、
意味わかんない。」
そう言うと、千穂は首を傾げる。
「告白のことは、
そんなに悩む必要ないんじゃない?
八田の性格からすると、
この状況を楽しんでてもおかしくないでしょ。」
笑いながらいう千穂。
その言葉に、私は不覚にも納得してしまう。
私の中の修平の存在って、一体どう言うものなんだろう。
少し分からなくなる。