きっと恋、これは恋。



この間から、修平とあまりうまくいっていないのを千穂に相談していた。


もちろん、付き合い始めたのを報告したのも千穂が一番だった。




冷たく私に当たっているけど、
一番近くでずっと見守ってくれている、

私の大好きな親友。




「うん!!千穂のおかげかも!!」




私はとびきりの笑顔を向けた。



虚しくもそれはスルーされてしまったけど。





そのあと、少し会話をしてから私があることを切り出した。


聞きたくても聞けなかった

…千穂の恋愛事情。




そういえば

あくまでも自然な感じを装って、
千穂に質問をする。




「千穂って、浅井とうまくいってる??

 ていうか、告白とかしないの??」





すると、その反応は予想外のものだった。




千穂の顔は耳まで真っ赤で、

可愛らしいことこのうえない。


ツンデレの美少女が顔を真っ赤にしているなんて、

なかなか拝めないものだ。




…千穂はいつだって

私のことを応援してくれる。



けど、たまには自分のことも頑張らなきゃいけないって。

千穂だってわかってるはずなんだよ。




なにより、千穂は自分の恋愛の話がどうにも苦手なようで。

こんな話をする機会はほとんどないから。



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