きっと恋、これは恋。



授業終了後、

私は先生に呼び出された。



…なんかもうすでに嫌な予感しかしないんですけど。



どうすればいいですかね。






千穂は"ドンマイ"と言うように私をみつめてきた。





他人事だと思って…!!

いや、他人事なんだけども。






私はしぶしぶ先生のもとへと向かう。





「…なんでございましょうか。」





先生は眉間にしわを寄せて言う。




「お前は、いつもボーッとしすぎだ。」





はい、おっしゃる通りでございます。


と言いたいところだが、無言でいる。





そして



「だから…

 今日の放課後、資料室の掃除でもしてもらおう。」





しばらく先生は話していたが、

最後にそう言った。




コクコクと頷くだけで、
あまりキチンと話を聞いていなかったので、
それが聞こえたときは驚いた。





「はい、分かりました。
 資料室の掃除…

 
 って、ええええええええええ!!!!!」






なぜこんなに驚くのかというと、


うちの学校の資料室と言えば、
とても散らかってことで噂されている。



それを一人でやるとなったら…



考えたくもない。


…千穂と、話す時間がなくなってしまう。




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