きっと恋、これは恋。
「なんでこんなのここに…」
目についてそう呟いたのは、
アイドルの雑誌の山。
恐らく、あまり人のこないここは、
ある意味ゴミ置きとして使われているのだろう。
全部、ゴミ。
私が要らないと判断したものはガンガン捨てていくと言うスタンス。
チラリと千穂の方を見てみると、
あちらにもどうやらよくわからないものがあったらしい。
顔をしかめてゴミ袋へと突っ込んでいる。
よく回りを見てみると、
あるのは資料だけではないらしい。
雑誌や広告、
何年前のものだか分からないような、委員会で制作したポスター。
…誰だよ。
こんなの置いたやつ…!!!
気を緩めると、一人でイライラが爆発しそうになる。
なぜこんなところの掃除を生徒に任せたんだ。
本当に訳が分からない。
私は早く終わらせたい一心で、
要らないであろうものをゴミ袋に詰めていった。
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掃除を始めてから約20分
大まかなゴミを取り除き、
あとはホウキと雑巾かけをすればおしまい…
というとき。
「ねぇ、ひなた。」
私の後ろで片付けをしていた、
千穂の声が聞こえた。