きっと恋、これは恋。
パッと振り返った先にいた人。
それは……
「修平!!」
「一緒に、家まで行かね??」
修平は、私のもとへ駆け寄ってくる。
「いいよ!!」
修平が走ってくるのを待っていると、
私のところまで着いた修平が、
私の手を掴んだ。
「へっ!?」
驚いて変な声がでた。
…恥ずかしい。
すると、修平は掴んだ手を顔の前まで持ってくる。
「付き合ってるんだし、いーだろ?」
ニカッと無邪気に笑う修平が可愛らしく見える。
小さなことでも、私には嬉しくて。
本当に付き合ってるんだなって、
実感できる。
「いいけど…それなら!!」
私は繋がれた手を一度放し、
もう一度繋ぎ直す。
「…これって…」
「えへへ
…彼氏できたら、一回やってみたかったの!!」
そういって私がしたのは、
世に言う、"恋人繋ぎ"。