きっと恋、これは恋。

ホームルームが終わってすぐ、


私は教室を出て修平のクラスへ向かった。




同じ学年だけど、階が違うため、

私は階段をかけ降りる。



まだどこのクラスもホームルームが終わっていないのか、

クラスで一番に教室を出た私の足音だけが階段に響き、

変な気分だ。





修平のクラスの前についたが、

やはりこのクラスもホームルームが終わっていないようだ。





「暇だなぁ」



ポツリとそう言った声は、
とても小さい声だったが、
誰もいない廊下にはよく響く。



私は修平のクラスを覗いた。



今挨拶している状況からして、
もうすぐ終わるのだろう。




私はあることを考えた。




…みんなが挨拶し終わった瞬間に、

教室のドアを開けてみよう。





すると、中から学級委員の声が聞こえた。




『礼!!』





よし、今だ。




そう思い、私はちょうど

クラスの人が『ありがとうございました』


と言い終わった瞬間に教室の扉を開けた。




やばい…


我ながらナイスタイミングすぎる…






そんなことを思っていると、

頭上に痛みが走る。