きっと恋、これは恋。
…いろいろツッコミたいけど、
とりあえず一つずついこうか。
「修平って千穂と帰ったことあんの!?」
「うん。
ひなたが先帰ったときとか、部活帰りのあいつにたまに会うし。」
千穂の部活はテニス部。
修平と同じ運動部なだけに、
帰る時間がかぶることもよくあるだろう。
「全然知らなかった…」
「お前いつもいないしなー」
「教えてくれても良かったのに…」
そう言うと、修平はニヤリと笑う。
「なに??
平井にヤキモチ妬いてんの??」
私が…千穂にヤキモチ??
そんなわけ……
…ううん。
多分、私って、すごいめんどくさいタイプの女子かもしれない。
だって、これからも絶対。
修平と話してる女の子を見るだけで、
"私よりあのこの方が可愛い"
"私の修平なのに"
って、ヤキモチ妬いちゃう。
どんどん、独占欲が強くなってきちゃう。
「いちいち、うざいかな…?」
「どんなひなたでも、好きだから。
そういう心配はいらない。」
修平は優しい瞳で私を見つめる。
いつも意地悪するくせに、
こうやって優しいところもあるんだ。
知るたびに、ドキドキと心臓はうるさい。