きっと恋、これは恋。
千穂は常に冷静で、
茶髪の横結びの髪型は、編み込みのアレンジが可愛い。
大人っぽい雰囲気もあり、
頭がよく整った顔立ちは誰の目も引くものだ。
私が男だったら、絶対に千穂に告白して玉砕していると思う。
そんな二人は端からみてもお似合いで
美男美女カップルだ。
回りからしたら、もう二人は付き合ってるも同然。
だから私はその言葉を否定した。
「んー…
確かに浅井はモテるけど、千穂はめっちゃ可愛いから大丈夫。
"私なんか"なんていっちゃだめだよ。
そんなこと言ったら、世界中の女子から恨まれちゃう!!」
すると千穂が
『ひなたも、可愛いからいいな。』
という。
私は自分を可愛いと思ったことはないし
これから可愛くなる予定もない。
…でも、修平には可愛いと思われたいな、なんて思ってる。
「千穂に言われるのなんか嫌だ」
『じゃあ、私もひなたに言われるのやだ。』
二人で雑談をしていると、
気づいたときにはもう通話時間が1時間近くなっていた。
時計を見ると、すでに19時を回っている。
「そろそろ切ろうか。」
『そうだね。また明日。』
「明日ね!!」
私がそう言うと、ぷつっと切れるおとがした。