きっと恋、これは恋。
♪~~♪~~♪~~♪
目覚ましとは違う、
いつもより軽快なメロディーが部屋に鳴り響いた。
「んー朝ぁ?」
私は半寝ぼけのまま起き上がり、
アラームを止めた。
その眠気に思わずもう一度布団のなかにもぐりたくなるが、
それをグッと堪えて私はお風呂場へ向かった。
シャワーを浴びながら徐々に眠気も覚めて、
千穂のことを考え始めた。
浅井と千穂はもうカップルのようなものとして思ってきたけど、
お互いはそのことに気づかないなんて…
千穂は自分のこととなると鈍感すぎるんだ。
その距離は、私からみてもとてつもなくもどかしいもので。
「ちゃんと、応援してあげないと。」
クリスマスまで、あと5日。
千穂の恋が実るように、
私はひたすら祈るしかなかった。