きっと恋、これは恋。
「千穂ー!!」
式が終わり、教室に戻ると、
ひなたが私に飛び付いてきた。
正直こういうのは迷惑だけど、
ひなただからまぁいっかって思えるところもある。
「邪魔だからどいて。」
私には、こんな風にあしらうことしかできないけれど。
今日はもちろん授業がなく、
終業式も終わったので、あと残すのはホームルームだけとなった。
うちの学校は二期制だから、通知表は配られない。
あと…担任の先生の話が終わったら…
告白。するんだ。
考えただけで、倒れちゃいそう。
辺りを見回すと、そこには浅井の姿が見当たらなかった。
「ひなた、浅井ってどこにいるか知ってる?」
ひなたに聞くと、ちょいちょいと手招きをされる。
耳をそちらに寄せると、
「修平が作戦実行中!!」
そう言われた。
もう…始まってるんだ。
私の緊張は増すばかりだ。