きっと恋、これは恋。
「修平が決めてくれるんじゃないの!?」
私はどうにも優柔不断なもので、
決めようにも時間がかかりすぎてしまう。
それを知っているはずの修平が、
なぜこんなことを私に任せるのか。
意味が分からないにも程がある。
「…うーん。
俺もどっか行きたいとこがあるとか、そう言うわけじゃないしな。」
でも、修平も決めることが出来ていないようだ。
だからって私に丸投げはひどいでしょ…
口にはしないが、心の中でそんなことを思う。
「あ!!」
私はふと、なにかを思いつき声を出した。
「ダブルデートしよう、修平!!」
「…ダブル、デート?」
よくわかっていない修平に、私が説明を補足する。
「千穂と浅井も一緒につれてこう。
二人なら、いく場所もぱぱっと決まりそうだし!!」
我ながら名案だと思い、
人差し指を立てながら説明をした。
修平もそれには納得したようで。
「一回二人に聞いてみる?」
私たちは浅井と千穂、それぞれに電話をかけた。
メールよりも、電話の方が返事はやく聞けるしね。