きっと恋、これは恋。





__________________
_____________





「デート、緊張するなぁ」


「そういうもんなの??」






今日は待ちに待った、ダブルデートの日。




私は、遠足を楽しみにした子供のようにはしゃいでいる。





「だって、こういうのはじめてだし!!」





いつもは、家が近いからって修平と一緒に出ることが多いけど、


今日だけは千穂と二人で先に待ち合わせをして、

メイクなんてしてもらっている。





いつもはファンデにリップ、たまに目元やるくらいだから、もはやナチュラルどころの問題ではないくらいの薄化粧だ。




だから今日は、そういうのが得意な千穂に頼んでやってもらうことにした。





そうはいっても、千穂ももともとが可愛いから、常にナチュラルメイク。



でも、器用だからこういうのは得意だって、前に言ってたのを聞いたことがある。



逆に私は不器用で、マスカラなんて目元がグシャグシャになっちゃう。






「とりあえず、そのいつも通りすぎるシンプルな顔を少しでも可愛く出来るように

 ってことだよね?」



「うん!!お願い!!」





そのままでも十分だと思うけど。




千穂はそう言って、メイクをはじめてくれた。






< 220 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop