きっと恋、これは恋。
ふぅ
千穂の息をついた音が聞こえる。
「鏡見れば?」
そう言われて、ずっと閉じていた目を開き、目の前に置いてあった鏡をよくみる。
「いつもよりも派手…」
そこには、普段よりも少しだけ可愛くなった私がいた。
「そんなの、全然薄いメイクだけどね」
千穂はそう言うけど、そこは千穂の腕が良いのだろうか?
少し変えただけでも、自分としては大分気分が違うものだ。
「えへへ…
嬉しい、千穂ありがとう!!」
千穂は照れたのを隠すようにそっぽを向いていった。
「いつもの、お返し…ね」
その意味はイマイチ理解出来なくて
でも、なんだか心が温かくなった。
「よし、それじゃあ!!」
「そろそろいこっか。」
私たちは、修平と浅井のいる待ち合わせ場所へと向かった。