きっと恋、これは恋。



ふぅ



千穂の息をついた音が聞こえる。





「鏡見れば?」





そう言われて、ずっと閉じていた目を開き、目の前に置いてあった鏡をよくみる。





「いつもよりも派手…」




そこには、普段よりも少しだけ可愛くなった私がいた。





「そんなの、全然薄いメイクだけどね」





千穂はそう言うけど、そこは千穂の腕が良いのだろうか?


少し変えただけでも、自分としては大分気分が違うものだ。






「えへへ…

 嬉しい、千穂ありがとう!!」






千穂は照れたのを隠すようにそっぽを向いていった。





「いつもの、お返し…ね」






その意味はイマイチ理解出来なくて


でも、なんだか心が温かくなった。







「よし、それじゃあ!!」



「そろそろいこっか。」






私たちは、修平と浅井のいる待ち合わせ場所へと向かった。





< 222 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop