きっと恋、これは恋。
待ち合わせ場所が見えると、
そこにはすでに二人がいて。
「ごめーん!!」
そう言ったのは私一人だけど、
二人で駆け寄っていく。
時計を確認すると、
まだ待ち合わせ時間よりも5分以上早くて。
二人とも、時間にキッチリしすぎなんじゃないかな…なんて思ってしまう。
「おー。おはよ」
浅井が千穂を見て微笑む。
千穂もそれに「おはよ」と答えている。
知らない間に、仲良くなっている気がした。
「修平、おはよ」
私も修平のもとへ行き、声をかける。
「うん。おはよ」
でも、修平の態度はいつもより冷たいような気がして。
怒ってるかな?
そう不安になる。
ないがあったのか分からないし、
それでも修平はそのまま。
だから
「どうしたの?」
うつむき気味の修平の顔を覗きこんでみた。