きっと恋、これは恋。
すると、修平の顔がほんのり赤くなった気がして。
それをちゃんと見ようとするも、
修平が手で顔を隠してしまい、さらに見えなくなる。
「…ひなた」
突然修平に名前を呼ばれ、首を傾げる。
「…なんか、いつもと雰囲気違う
…すげー可愛い。」
その言葉に、私も赤くなる。
修平に可愛いと言われると、嬉しくて、ドキドキする。
それだけで、自分に自信がつくようになる。
二人して照れあっていると、
おい、と浅井と千穂に声をかけられる。
「イチャイチャしてないで、とっとと行くぞ。」
…そっちこそ、さっきまでイチャイチャしてたくせに……。
そんなことを考えていると、
二人はいつの間にか大分前にいて。
追いかけようとすると、隣から手を掴まれた。
「ゆっくり行こうぜ?」
私はその手をしっかりと握り返す。
「うん!!」
それすらも、嬉しいから。