きっと恋、これは恋。
数分休んでも、やはりそんなにすぐスタミナが回復するはずはなくて。
「…うちらだけ、遊んでこようか」
うずうずし始めた浅井を見かねた千穂がそう言った。
「うん。俺はひなたといるわ。」
私の代わりに修平が返事をした。
…私がこんなになっているのは、修平のせいでもあるんだぞ。
すると、
「んじゃ行ってくるわ」
二人は次のアトラクションへ行ってしまった。
ほんとに行っちゃうんだね。
浅井、遊園地満喫しすぎだよ…
なぜあんなに元気でいられるのか、
もうや不思議で仕方ない。
気づくと先ほどまで隣にいたはずの修平もいなくなっていて、
私は一人になっていた。
せっかくみんなで遊びに来たのに、
なんでこんなことになっちゃったんだろうな……。
なぜだか、自然と涙が流れ落ちた。
「ひなた、大丈夫?」
頭上から聞こえてきた声は、
紛れもない君の声で。
顔を上げると、手になにかを持った修平が立っていた。