きっと恋、これは恋。
「___た____なた…ひなた!!!」
「んん……」
私を呼ぶ声に目を開いてみると、
それは修平だったようだ。
…私、知らない間に寝ちゃってたんだ。
「もうすぐ着くから、降りれるようにしといて。」
幸い、修平のお陰で寝過ごしたりはしていないようだ。
『_____駅です』
駅のアナウンスが聞こえ、
修平と一緒に降りる。
そこは始めてきた場所で。
でも、地名を見ると家からそこまでの距離はなさそうだ。
…いったい、どこに行こうとしているんだろう。
私には全く検討もつかない。
「ひなた、こっち。」
私がボーッと突っ立っていると、
修平に腕を引かれた。
「目、瞑ってて」
私は言われた通りに目を瞑るが、
なにも見えなくて少しだけ怖い。
でも、ずっと握ってくれている手から修平の温もりを感じて、
落ち着いていられる。
そのまま数十メートルほど歩いたのだろうところで、
修平はピタリと止まった。
前が見えない私は、
修平にぶつかってしまう。
「ご、ごめん!!」
謝ると、大丈夫と返してくれた。
そして。
「目、開けてみて」
その言葉で、ずっと閉じていた目を開いてみる。
すると、そこにあったのは……