きっと恋、これは恋。
その眼差しは、
なんだかいつもと少し雰囲気が違った感じで。
目が、離せなくなりそう。
今にもその瞳に、吸い込まれてしまいそう。
私もじっとそれを見つめ返す。
「…抱き締めていい?」
そう聞かれる。
なにを言うのかと思ったら、
そんなことかと思い、
なにかを期待してしまった自分が恥ずかしくなる。
私はコクコクと何度も首を縦にふった。
…今が、夜でよかった。
赤くなった顔が、修平にばれないから。
修平は私の体をグッと自分の体の方へと引き寄せる。
私の体は、修平の大きな体へとすっぽりおさまって。
背中へと腕が回された。
…修平の、心臓の音が
肌で、近くに感じられる。
鼓動は私と同じように速くて
体もどこか熱を帯びているような。
なぜだか、この場所は私にとって当たり前になった。
修平のなかも、安心できるし、落ち着く。