きっと恋、これは恋。
だから、修平と両想いになれてよかった。
なんて、今さら思ってしまうんだ。
「ねぇ、修平」
私は修平の胸に顔を埋めながらいう。
「キスしても、いい?」
「…ひなたからってこと?」
「そうだよっ!!」
こんなこと言うのは初めてで、
多分ものすごく顔が赤くなっていると思う。
でも、そんなのよりも、
修平と一緒にいるこの時間を大切にしたいって、
今そう思ったから。
「いいよ」
私は修平の肩に手を置き、
唇が届くようにと目一杯に背伸びをする。
でも、そんな必要はないくらいに、
修平が私に合わせて屈んでくれている。
チュッ
唇が触れあう瞬間、
伝わる修平の体温。
胸の高鳴りは、
今にも音が修平に聞こえちゃいそうなくらいで。
それでも、
修平とのキスは心地よくて。
首に手を回し、私は修平にぎゅっと抱きついた。
そして、耳元でこう囁いた。
『大好き』