きっと恋、これは恋。
身体を離し、私は修平を見て
えへへっと笑った。
修平は腕で目元を隠している。
「ひなた、なんかあざとい。」
「そんなことないよ!!」
「そんなとこも大好きですよー」
「私もー」
すっかり真っ暗になった夜空を見上げる。
時計で時間を確認すると、
もう8時を過ぎていた。
「ひなた、帰るよ」
修平も同じことを考えていたようだ。
「また二人で来ようね。」
「そうだな」
駅までのわずかな道のりも、
私たちは手を繋いで行く。
一緒に歩くときは手を繋ぐ。
なんだか習慣になってしまったようだ。