きっと恋、これは恋。
「もう少し、早く歩く?」
修平が歩幅を合わせてくれているのが辛いんじゃないかと思い聞く。
「大丈夫。
こっちのほうが、長くひなたといられるし。」
前を歩いていた修平がこちらを振り返って歯を見せて笑う。
「修平、女の子みんなをドキドキさせたらダメなんだよ」
私はつい照れてそんなことを言ってしまう。
「なんで?」
多分修平は分かっているのに、
意地悪くそう聞いてくる。
「そ、それは…」
モゴモゴと口ごもる。
「しゅ、修平がかっこよくてモテるから
私の前だけでしかそういうことしないでほしいなって……ん!!」
話している途中、
修平が私の唇を塞いだ。
そして、さっき私がやったのと同じように、
私の耳元まできて言う。
『―――――――――』