きっと恋、これは恋。
私の顔の前に自分の顔を持ってきて、
にやっと笑う君は意地悪だ。
今もこんなにドクドクと鼓動が早く脈打つ。
「だめ?」
甘えたように修平は聞いてくる。
「…っダメなわけ、ないじゃん!!」
二人で道を進んでいくと、
いつの間にか家は目の前で。
修平と別れて家の中に入ろうとすると
パシッ
後ろから腕を掴まれた。
振り返ると修平はこう言った。
「おやすみ」
それだけのために、わざわざ呼び止めるなんてなんとも律儀なものだ。
私も言う。
「おやすみなさい!!」