きっと恋、これは恋。
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式場は目の前。
このドアの先には、私の友達も、家族もたくさんいるんだ。
「ねぇ、修平。
ドレス、変じゃないかな…」
全部可愛いといってなかなか決められなかった私は、
結局ウエディングドレスを修平に選んでもらったのだ。
身体のラインがくっきりとでてしまう、
いわゆるスレンダーラインのドレス。
私にきちんと似合っているだろうか。
「大丈夫。
すげぇ似合ってるから。」
その言葉で、私は自分に自信がもてる。
なんて単純なんだろうって、
思われるかもしれないけど。
これが私だって、
こんな私でもいいっていってくれる人がここにいるから。
私だけを真っ直ぐに見つめてくれる人がいることを、
あなたに出会って初めて知ったから。
ガチャン
目の前にあった扉は、
大きく開かれ。
パッと、視界が明るくなった。
いくよ…
誰にも聞こえない声で、小さく言う。
私は一歩ずつ、前へと足を踏み出した。