きっと恋、これは恋。
パカっ
いつものように学校に来て、
下駄箱を開けると
そこには小さな紙切れがはいっていた。
開いて中を確認すると
『放課後、屋上に来てください
待ってます』
ただそれだけが書いてあった。
…告白、なのかな。
自分でも、モテているんじゃないかと自覚はしているけど、
正直自分の良さなんてなにも分からない。
唯一大事にしてきたひなた先輩への思いだって
…八田先輩を前にして、
一瞬で儚くも散っていった。
諦めが悪いのなんて分かってても、
どうしても先輩以上に好きになれる人は現れなかった。
そんな今日、このごろに
また新しい告白が舞い込んできたのだ。
今までずっと断ってきているのに、
なぜ断られるのを分かった上でこんな僕を見てくれているんだろう。
とても疑問に感じてしまう。