きっと恋、これは恋。
思っていた通りの言葉に、
僕はもはや動揺なんてしなくなった。
いつからこんな人間になってしまったのかな。
告白してもらっている分際で、
なにをやっているんだ。
はぁ
思わず彼女にも聞こえてしまうような大きな溜め息をついた。
はっとして彼女を見てみると、
返事を待ち、
僕を心配するかのように見つめていた。
相手が誰であろうと、
僕の答えはかわらなかった。
「ごめん。僕、好きな人がいるんだ。」
いつもなら、ここでおしまい。
僕はじゃあ、といってその場を立ち去ろうとした。
すると、ふいに後ろから制服の裾をくっと掴まれた。
「私じゃ、ダメですか!!」
そう、彼女は言った。