きっと恋、これは恋。



なにかされるかと思って、

私はめちゃくちゃ身構えた。


さぁ、こい!!!!




…………





しかし、少したっても何もされない。




なにかあったのかと思い、
修平の方を見ると






「いった!!!」



おでこに痛みが走り、思わず俯いてそこをおさえる。



もう一度顔をあげて修平をみると、
そこにはしてやったりな顔の修平。



くそ…

いちいちムカつくやつめ…




しかも、そのデコピンというのも、
女子にやるにしてはあきらかにおかしい強さ。



若干ふくれて、私は修平をにらみつけた。




すると、なぜか頭の上に修平の手が乗っかってくる。


私をひじ置きにでもするつもりかと、

私のイライラは少しずつ増していく一方。





だが、次の修平の言葉には

私も驚くしかなかった。





「あーー

 ひなた、可愛すぎ。」




…一瞬、

修平がなにを言っているのかが分からなくなった。



それに加えて、
思考が一瞬にして機能しなくなった。






理解すると、私は頬を赤らめた。






< 29 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop