きっと恋、これは恋。
なにかされるかと思って、
私はめちゃくちゃ身構えた。
さぁ、こい!!!!
…………
しかし、少したっても何もされない。
なにかあったのかと思い、
修平の方を見ると
「いった!!!」
おでこに痛みが走り、思わず俯いてそこをおさえる。
もう一度顔をあげて修平をみると、
そこにはしてやったりな顔の修平。
くそ…
いちいちムカつくやつめ…
しかも、そのデコピンというのも、
女子にやるにしてはあきらかにおかしい強さ。
若干ふくれて、私は修平をにらみつけた。
すると、なぜか頭の上に修平の手が乗っかってくる。
私をひじ置きにでもするつもりかと、
私のイライラは少しずつ増していく一方。
だが、次の修平の言葉には
私も驚くしかなかった。
「あーー
ひなた、可愛すぎ。」
…一瞬、
修平がなにを言っているのかが分からなくなった。
それに加えて、
思考が一瞬にして機能しなくなった。
理解すると、私は頬を赤らめた。