きっと恋、これは恋。


そんな私に気づいているのかいないのか

修平はそのまま続ける。




「ひなたはさ、


 自分が可愛いの分かってないだけだから。」




私は目を見開く。



…そんなわけない。



ずっと、小さいころから、

修平と一緒にいたんだから。


こんなに可愛らしい修平。さえない私。


比べられすらしない出来の違い。




確か前に千穂にもそんなこと言われたような気がしなくもないけど、

それはただのお世辞にすぎないはず。



修平だって、きっとそうでしょ…?





「俺は、お前の容姿に惚れたわけではないけど、


 学校でもお前のこと好きって言ってるやつは多いんだぞ?」




それだって、なにかの間違い。


それが事実なら、これまで私が告白されたことがないという事実はどこへきえてしまうのだろうか。




「私、告白されたことないんだけど…」



「当たり前だろ」





…この人、今当たり前っていいました!!?


ええ、いいましたとも!!!



私は自問自答をする。




さっき私のこと、可愛いとかけっこうもてる的なこといってやがったくせに。




そうやって考えて一人苛々していると、修平がこういった。




「俺がいるの分かってて、

 告白なんてしてこれねぇって。」










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