きっと恋、これは恋。



私たちは、無言で学校を出た。



いつもなら、私が喋りまくるんだけど、

今はちょっと修平が怖くてなにもできない。




私はドキドキしながら修平の言葉を待っていた。




「告白って、いつの話?」



やっと修平がしゃべりだす。



「お昼前のやつ、だよ」




…ちょっと待て。

さっきって言ったのに、いつのって聞かれたってことは

…今日だけで何度も告白されてるってこと?


あれ、違うかな。




そんな動揺する私をよそに





「ああ、あれ。」



修平は平然として答える。




「告白されて、ごめんって。

 それだけだけど。」







可愛い子でも容赦なく振るなんて、やっぱりイケメンのすることは違う。




「でもさ、女の子、泣いてたじゃん。


 修平がなんかしたんじゃないの??」



ここが一番聞きたかったところ。


なにもなしに女の子泣かせてたりしたら、ただのひどい人だぞ!



「知らないけど…

 振られたから、じゃない?」




「…まえから思ってたけど、

 修平って彼女いたことない、よね?


 なんで??」




…そう。


修平は、もてるくせに彼女はずっといない。





「…それ、聞くか普通。」



「え、うん。」



「…ひなたが好きだからに決まってんじゃん。」






嬉しい、けど


照れるし、反応に困ります。









「…ねぇ、


 修平って、私のどこが好きなの?」







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