きっと恋、これは恋。



確かに、なんかあったかいものが頬を伝っていく感覚がある。



「なんで、だろ、ね??」




馬鹿じゃん。


こんなとこで泣いてさ。


なにやってんのって感じ。


でもね、止まらないの。涙が。



修平のことを考えると苦しくて、


切なくて、


嬉しくなるから。


不思議な気持ちになるから。




この感覚はいつからだったかな。



修平が他の子と一緒にいるのみてると、ヤキモチやくようになったの。





…きっと、ずっと前から。





「私、修平が……」



す、き…………???




「修平が、なんだよ」



顔を上げてみると、目の前には修平がいて。




「ぴぎゃあ!!!!」



「なにその女子力の低い叫び声。」




ひどい…


急に驚かしたのはそっちなのに!!!!





「ねぇ、ひなた。」



「なに??」



「今のってさ、


 期待してもいいやつ??」








「全然!!!!」








今更気づいたこの気持ちは、もう少しだけ修平にないしょにしておこうかな。



もう少し。









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