きっと恋、これは恋。




…そんなこと考えてる場合じゃないんだった。



「あのね…」



私は、昨日起こったことの一部始終を千穂に話す。



すると、千穂がこんなことを言った。



「別にふつーにしてりゃいんじゃね??

 八田が守ってくれるんでしょ?


 ”俺が守るよ”だっけ?

 きっ持ち悪いな。

 ひくわー」




確かに修平が守ってやるとか何とか言ってたけど、

どうやってかもわかんないし。


そもそもクラス違うし。



そして千穂さん。


「キモいはいいすぎだと思うよ?」


「そっかそっか

 ひなたは八田ラブだもんなー」



千穂がニヤニヤしながら言う。

こいつもSだったか…



「まぁいんじゃね?

 八田が言ったなら。

 あいつはかっこいいからいいけど、
 他の男子やったら吐くわ」



今の言葉は聞き捨てならなかったぞ?

私はちゃんと聞いたぞ!!



「千穂、修平のことかっこいいとか思ってたんだ…

 まさか千穂も修平が…!!?」



「んなわけあるか。

 
 でも、八田は普通にかっこいいと思うよ?

 もてるんだろうなぁ、と。」




…千穂が他の人に対してこんなこと言うの、初めて聞いた。


やっぱり修平は誰もが認めるイケメンなんだな。


さすがっす、八田先輩!!!




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