きっと恋、これは恋。



「…でもさぁ、

 私たちってクラス違うんだよ?

 例えば今みたいなときにこられちゃったら…」



「ひなたーなんか呼ばれてるよー」



ビクッ


あ、これ、話してる間にくるとかいうあれか。


あるあるか



私はおそるおそる廊下の方を見た。




…あー


うん


やっぱりか。



「…もしかして、

 あれがさっきの話の人?」



私の反応を見て気づいたのか、
千穂が聞いてくる。



「うん、そうだよ

 まじでタイミングよすぎた…」



とてつもなく嫌な顔をして私がいうと、

千穂はくすくすと笑い始めた。


ちょ、他人事だと思って…!!!



…まぁ、呼ばれてしまったからには無視するわけにもいかない。


私は昨日の彼がいる廊下へと歩いていく。




「…どうしましたか?」





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