きっと恋、これは恋。



彼に話しかけると、すごく嬉しそうな顔をした。



「えっと、あの!!」


早く言おうよ…。。


…でも、仮にも好きな人である私に話しかけてるんだ。



「…緊張とか、してるの?」



そっと聞いてみる。


彼はカァッと顔を赤くする。



「す、すみません!!

 えっと、まだ名前を言ってなかったなぁって!!」



確かにそうだ。

思い出したけど、名前まだ聞いてないじゃん。



そういえば、なんで敬語使ってるんだろ。


違和感を持った私は、彼の上履きを見る。

うちの学校は学年ごとに上履きのふちの色が違うから。


一年生が白、

二年生が緑、

三年生が青だ。



今初めて明かされる私の学年は、高校二年。

んでもって上履きは緑。


彼の上履きは…

白色。

つまり…



「え!!?

 年下!!!??」



彼に名前を聞くのも忘れて、私は大声をあげる。



うわわ…

せぇ高くて大人っぽいから、同い年か年上だと…



私が一人驚いていると、彼は自己紹介をしてくれた。







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