きっと恋、これは恋。


「…私は、いいんだよ。」



本当はいいたい。


今すぐに伝えたい。


でも、私たちは幼馴染だから。

急に距離を変えることはできないから。



「あー、そゆこと。」



千穂は、私の顔を見てすべてを察したような感じ。

さっすが親友!!

大好きだぁ!!!


私は勢いで千穂に抱きつく。


千穂は顔をゆがめて私をはがした。


美しい顔が台無しですぜ!!!



でも、私はちゃんと本題も忘れてない。




「だから、千穂は告白しようね!!!」


満面の笑み。


どうだ千穂。

そろそろ言った方が君のためだぞ。



「…ばーか。言うかっつーの。

 …まだ。」




あーもー。


可愛い可愛い千穂め。


どれだけ私を惚れさせるつもりだ。



「告白するときは、ちゃんと言うんだよ?」


私は周りに聞こえないように小さな声で言った。



「…一番に相談するから。」







あいらーびゅー!!!!!





< 62 / 269 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop