きっと恋、これは恋。



「なに?顔赤いよ?

 …惚れたか。」




すでに赤くなった私の顔は、


今の言葉でゆでダコ状態。




惚れたとか言われると、やっぱり平常心が保てなくなっちゃう。




…だって、好きだから。






「違うよ」




私は平然を装いながら言う。




違うっちゃ違うよね。



好きなのは今に始まったことじゃないもん。





「ふーん

 そっか。」




「………


 なにがそっかだよ。


 修平の表情からは納得した様子が全く伺えないんですが。」





私がそういって軽く睨み付けると、

今度は後ろから抱きついてきた。



「キャッ…!!」



「なにそれ

 かーわいい」




上からのし掛かる修平は意外と重たい。


私つぶれちゃうじゃんか…




「しゅーへー重いー!!!」




私は修平をどけるため、後ろに振り返る。




ぐいーっと修平の身体をおし、無理やり私から離す。




「ひなた、抱き心地いいのに。」



「それ言われても全然嬉しくないって知ってた?」




…やっぱり、修平とのこの時間が好きだなぁ…


だから



佐久間君の告白は、断らないと…




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