きっと恋、これは恋。
家についたけど、今はまだ修平と離れたくなかった。
「じゃあな」
だから、そう言って家に入ろうとする修平の服の裾を掴む。
「…もう少し、
一緒にいさせて?」
なかなか返事がなくて、修平の顔を除きこむ。
「しゅうへ…キャッ!!!」
修平は黙ったまま私のことを抱きしめた。
「…苦しいよ」
その力はとても強くて、
息も苦しくなるほどだ。
「離れていくと、思った…!!」
修平が言う。
私はただ、その言葉に耳をすます。
「好きなのは俺だけだから
ひなたが離れるのは普通なはずなのに…
他のやつのとこにいくとか、考えただけでダメだわ。
…ひなたのこと、俺のものにしたい
俺のこと、好きになってよ…!!」