吸血鬼たちに甘く囁かれて*Second*
「案内はここまでで大丈夫です…。僕はここに少し用があるので佐野さんは先に教室に戻ってくれて構いません」


神河くんが言った“ここ”とは生徒会室のことだった。


「生徒会に用事?私も生徒会の一員だからなんなら私が話を聞くけど?」


ま、まぁ、一員と言っても『餌』みたいなものだけどね……餌…


「いえ…大丈夫です」


ありがとうございました、そう言って神河くんは生徒会室の中に入って行った。


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