こんなのズルイ。
映画館から程近い居酒屋の横引きのドアを開けたとたん、「いらっしゃいませー」と店員の元気な声が飛んできた。店内を見回すと、奥の座席からタツキが手を振ってきた。
「おーい、こっち」
「悪い、待ったか?」
掘りごたつの席に座りながらコウタがタツキに言った。
「いや。メグは遅れるってさ」
タツキが軽く肩をすくめた。私はコウタと並んでタツキの前に座った。タツキと面と向かって会うのは半年ぶりくらいかな。
「そうだ、J1昇格おめでとう」
私の言葉に、滋賀レイカーズでフォワードを務めるタツキがニヤッと笑って言う。
「あったりまえだろ。俺がいるんだから」
「相変わらず自信だけはプロ級ね」
「何言ってんだよ。技術だってプロ級さ」
「言ってくれるな。ところでシーズンオフとはいえ、開幕戦まであと一ヵ月なのに、わざわざ俺たちを呼び出したのは何の用なんだ?」
コウタの問いかけにタツキがこたつ机に肘をつき、顎を支えて答える。
「ああ、メグが祝ってほしいんだってさ」
「おーい、こっち」
「悪い、待ったか?」
掘りごたつの席に座りながらコウタがタツキに言った。
「いや。メグは遅れるってさ」
タツキが軽く肩をすくめた。私はコウタと並んでタツキの前に座った。タツキと面と向かって会うのは半年ぶりくらいかな。
「そうだ、J1昇格おめでとう」
私の言葉に、滋賀レイカーズでフォワードを務めるタツキがニヤッと笑って言う。
「あったりまえだろ。俺がいるんだから」
「相変わらず自信だけはプロ級ね」
「何言ってんだよ。技術だってプロ級さ」
「言ってくれるな。ところでシーズンオフとはいえ、開幕戦まであと一ヵ月なのに、わざわざ俺たちを呼び出したのは何の用なんだ?」
コウタの問いかけにタツキがこたつ机に肘をつき、顎を支えて答える。
「ああ、メグが祝ってほしいんだってさ」