好きになって
こうして、由里子先輩と2人きりで飲むのは始めてだったりする。


職場の皆でって、いうのはあるけど。


由里子先輩は、私より10歳も年上だけど、職場の中でも話しやすい女性。


分け隔てなく、接してくれる由里子先輩は私の憧れだったりする。

仕事も出来て、優しい旦那さんもいて…羨ましい。



「やっぱり、結婚っていいですか?」

私は思い切って聞いて見た。


「おっ、恋バナしちゃう?
美咲って、こうゆう話になるとフラッと居なくなるんだもんなぁ」


「あはは…いや、大した話がないんで遠慮してたんですよ」



「何言ってるの!まだ、若いんだからこれからじゃない!」


由里子先輩が、バンバンと背中を叩いてくる。


「痛いですって!先輩!」


まだ、ビール一杯なのにすでにほろ酔いの先輩。


もしかしてお酒弱い?




「結婚はねぇ〜いいよ〜!大好きな人と一緒に居られるし、何より安心する…」


「安心…ですか?」


私の問いかけに、コクンと頷く先輩。


「私、結婚遅かったからさぁ。
美咲ぐらいの時とかは、まだ結婚願望とかなかったんだけどね。30歳過ぎて、ふと周りを見たら皆結婚してて!」


やっぱり、30歳って節目なのかな。



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