遥か彼方(短編)
君とのさよなら





死にたくない






いつからか君はずっとこの言葉を言っていた。




死ぬはずないじゃん




それが言えないことが嫌だった。



でも言えない。






嘘ついてしまうから






笑ってほしい




この願いはやっと届いたね。







たとえ死ぬとわかっても、生きることを諦めないで欲しかった。





それが私の最後のお願い







< 24 / 30 >

この作品をシェア

pagetop