VSホストくん
失恋につき傷心中
「はぁ!?振られただ!?」
『お兄ちゃん声でかいよ~~~~、ううっ。』
「わ、悪い。」
お兄ちゃんが謝るタイミングで芋焼酎のロックをいっきに煽る。
『お兄ちゃん!呑ませて!』
そうやってお兄ちゃんが店長をしているバーに来たのは一時間ほど前。
『う~~~~~~。』
ぐずぐずと鼻を鳴らしながら、浴びるように飲むが一向に酔えない。
酒の強い体質を恨んだのはこれが初めてだ。
「一体なんで振られたんだよ。
付き合って何年だ?『5年だよ』5年!?」
自分できいといて驚いたのか、また大声を上げる。
だまれくそ兄貴。