極妻
「昨夜の……って火事のこと?」
鬼塚さんは表情を崩さずうなずく。
「隠しだてしても仕方ないのでお話しますが、放火の可能性が高いのです」
「放火!?」
「風呂場の外壁が激しく燃えてました。調べたところ灯油がまかれた痕跡も。犯人については外部犯の犯行も捨てきれませんが…」
「屋敷は!?ほかの人達はみんな無事!?」
「…は?ええそれは。幸い発見が早かったので風呂場が全焼したくらいで大事には至りませんでした。しかし、」
「…そう!ならひとまず良かった!」
けれど、風呂場の壁に灯油がまかれたってことは、誰かが私を閉じ込めて焼き殺そうとした……っちゅうことや。
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鬼塚さんは表情を崩さずうなずく。
「隠しだてしても仕方ないのでお話しますが、放火の可能性が高いのです」
「放火!?」
「風呂場の外壁が激しく燃えてました。調べたところ灯油がまかれた痕跡も。犯人については外部犯の犯行も捨てきれませんが…」
「屋敷は!?ほかの人達はみんな無事!?」
「…は?ええそれは。幸い発見が早かったので風呂場が全焼したくらいで大事には至りませんでした。しかし、」
「…そう!ならひとまず良かった!」
けれど、風呂場の壁に灯油がまかれたってことは、誰かが私を閉じ込めて焼き殺そうとした……っちゅうことや。
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