極妻
◇
元々おいてあった家具以外、何もなくなった部屋に一人いると、乃愛さんがやってきた。
「お疲れさまでした、小夜子様」
乃愛さんは私と向かい合って正座すると軽く頭を下げた。
それには色んな意味が込められてると思う。
「"お疲れさま"、かぁ。……なんかしっりこんなぁ……」
乃愛さんも私と草薙の家に戻ることになっている。
「そう言えばちゃんとお礼言えてなかったけど、助けてくれてありがとう。あんたが朔夜を呼んでくれへんかったらうち死んどったわ」
「朔夜様とはきちんとお話にならなくてよろしいのですか?」
「よろしいもなにも、向こうがうちをシカトするんやからしゃーないやん」
.
元々おいてあった家具以外、何もなくなった部屋に一人いると、乃愛さんがやってきた。
「お疲れさまでした、小夜子様」
乃愛さんは私と向かい合って正座すると軽く頭を下げた。
それには色んな意味が込められてると思う。
「"お疲れさま"、かぁ。……なんかしっりこんなぁ……」
乃愛さんも私と草薙の家に戻ることになっている。
「そう言えばちゃんとお礼言えてなかったけど、助けてくれてありがとう。あんたが朔夜を呼んでくれへんかったらうち死んどったわ」
「朔夜様とはきちんとお話にならなくてよろしいのですか?」
「よろしいもなにも、向こうがうちをシカトするんやからしゃーないやん」
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