極妻
「誰ッ!?犯人て!?話したの!?」
思わず身を乗り出した。
「その前に…。学校のA組にいる高橋いちかという女子の存在ご存じですか?」
「………高橋…いちかちゃん…??」
一度も話したことはないけど、確か私について、根も葉もないデタラメを広めたって市川さんが教えてくれた子や!
「その子が犯人!?」
「いいえ。でもいつかの放課後、犯人の指示で、校舎から小夜子様に鉢植えを落としたのは彼女です」
「…ホンマ!?犯人て誰や!?」
「高橋いちかの両親は離婚していて別々に引き取られた姉がいるんです。苗字は違いますが。今でも仲のよい姉妹だそうで、その姉こそ犯人です」
姉!?女ッ!?
あたまにパッとお方様たちが浮かんだ。けど、それを読んだ乃愛さんが首を振る。
「動機は"嫉妬"ですが、愛人たちではありません。犯人はいつも屋敷で小夜子様のお側にいて世話をして、風呂に鍵をかけるチャンスがあった者」
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思わず身を乗り出した。
「その前に…。学校のA組にいる高橋いちかという女子の存在ご存じですか?」
「………高橋…いちかちゃん…??」
一度も話したことはないけど、確か私について、根も葉もないデタラメを広めたって市川さんが教えてくれた子や!
「その子が犯人!?」
「いいえ。でもいつかの放課後、犯人の指示で、校舎から小夜子様に鉢植えを落としたのは彼女です」
「…ホンマ!?犯人て誰や!?」
「高橋いちかの両親は離婚していて別々に引き取られた姉がいるんです。苗字は違いますが。今でも仲のよい姉妹だそうで、その姉こそ犯人です」
姉!?女ッ!?
あたまにパッとお方様たちが浮かんだ。けど、それを読んだ乃愛さんが首を振る。
「動機は"嫉妬"ですが、愛人たちではありません。犯人はいつも屋敷で小夜子様のお側にいて世話をして、風呂に鍵をかけるチャンスがあった者」
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