極妻
4)寵のなかの姫
◇
翌日――
その旦那さんをめぐって、思いもよらなかった事態が私を待ち受けていた。
それは私に用意してくれたという部屋で、ひとり過ごしていた時のこと。
「小夜子様。お方様方からお話があるそうです。よろしいでしょうか?」
廊下からゆうべの樋ノ上さんという女中さんの声がした。
お方様??
とりあえず「ええよ」と返事をかえすと、ドアが開き、お辞儀をする樋ノ上さんを先頭に、ずらずらと見たことない女の人たちが入ってきた。
その数は六人。みんな十代から二十代くらい。
な、なんやのこの綺麗な人たちは?まるでテレビに出てはる女優さんみたいや。
でもすぐに、この女の人たちの表情が厳しいことに気がついて、これはええ話しやないなと予感した。
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翌日――
その旦那さんをめぐって、思いもよらなかった事態が私を待ち受けていた。
それは私に用意してくれたという部屋で、ひとり過ごしていた時のこと。
「小夜子様。お方様方からお話があるそうです。よろしいでしょうか?」
廊下からゆうべの樋ノ上さんという女中さんの声がした。
お方様??
とりあえず「ええよ」と返事をかえすと、ドアが開き、お辞儀をする樋ノ上さんを先頭に、ずらずらと見たことない女の人たちが入ってきた。
その数は六人。みんな十代から二十代くらい。
な、なんやのこの綺麗な人たちは?まるでテレビに出てはる女優さんみたいや。
でもすぐに、この女の人たちの表情が厳しいことに気がついて、これはええ話しやないなと予感した。
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