極妻
ナメられとる…。そうは思ったものの、愛人さんたちと喧嘩する気にはなれへんかった。


『うちは朔夜と好きで結婚するんとちゃうし、あんたらと夜をともにしたってなんとも思わへんよ』


って、よっぽど言いそうになったけど、そんなん言うてもしゃあないからやめた。


「好きにしたらええよ。うちの部屋には寄らんでええし」


すると私が負けを認めたと勘違いしたのか、勝ち誇った顔に。


「そうですかそうですか。実はお家方様が小夜子様お一人に夢中になったらどうしようか不安でしたけど、今日お会いして安心しました」


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