病弱女子とお医者様

病院

病院に着いた。

私は、すぐに葵先生の診察室に連れてかれた。

葵「咲。もう一回熱測って。」

そう言って、渡されたのは体温計。
うぅ。ま、いっか。測るだけだし。

脇に挟んで、測り始めた。
数分後―ピピピピピ体温計が鳴った。

葵「見せて?」

素直に体温計を渡した。
葵「んー。高いね。点滴しよ?」

えぇーやだなー。
 『嫌っ!しない!グスッ』

葵「俺だって好きな子に
  そんな事したくないよ。」

ん?今なんて言った?
 『先生誰の事が好きなの?』

葵「咲。お前だよ。」
嘘だよね?

葵「言っとくけど、本気だから。」

えっ、嬉しい!
 『先生。私も好きだよ。先生の事。』

葵「嬉しいな。これでカレカノだな!」

嬉しいな。

葵「でも、検査はしっかりしてもらうか   ら」

 『わかってるよ。』
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