病弱女子とお医者様

葵「じゃあ、今から、点滴しよ？」

うっ、嫌だな。したくないよ。
　『ｸﾞｽｯやっ。点滴しない』

葵「点滴しないと苦しいまんまだよ？」

　『点滴やっ。しないの。』

葵「困ったな。おーい誰かいる？」

由「はい？」

あっ、由紀ちゃん。
由紀ちゃんは、入院してる時の
私の担当の看護師なの。

葵「あっ、竹下。咲き押さえてて！」
竹下というのは由紀ちゃんの名字。

由「はい。咲ちゃん、ごめんね。」

うぅー嫌。

葵「はい、終わった。咲偉かったね！」

　『ｸﾞｽｯもう、嫌。』

葵「もう終わったから、大丈夫だよ！
　　疲れたでしょ？寝ていいよ。」

私のお腹辺りをﾎﾟﾝﾎﾟﾝしながら、
言ってきた。
私は、泣き疲れたのと久しぶりの発作で
疲れて眠ってしまった。